2008年12月29日月曜日

変化する街並



きのうの夕方、クリスマスの光がどこまでも続くアンドラーシ通り(☜ハンガリーのシャンゼリゼ通りと言われる通り)を見て、しばしぼんやり。「ハンガリーも変わったなあ」
ちょうど10年前に留学していたころは、少し曇った赤、青、黄色、緑の小さな電球がお楽しみ会みたいな状態でぶら下げられていて、地元の商店街みたいな雰囲気だったのにな。あれも好きだったな。その頃、この通りのすぐ近くに住んでいて、クリスマスの静まり返った夜にひとりでちょっと買い物に出てみると、お店は確か閉まっていたけど、その素朴な明かりと静けさと雪の後の空気が澄んでいたことをとても久しぶりに思い出しました。

2008年12月27日土曜日

気配



クリスマスも終わって、あと5日で2009年。でも、私の周りでは、そんな気配すらありません。まだまだクリスマス!「一年中クリスマスだったらね」そんな会話が聞こえてきます。近所のスーパーや、ちょっと野暮ったいショッピングモールでは、春になってもクリスマスの飾りがショーウィンドウに残っていて、微笑ましい光景が。
私もクリスマスの時期だけに食べられる「bejgli」というお菓子を今のうちに食べ納めておきます。くるみと芥子の実がポピュラーだけど、どこか和菓子を思わせる味で好き。あんことか、黒ごま餡とかも巻けそうな。

2008年が終わる前に、ぐっと煮詰めて考えたいことがあるのに、まだまだクリスマスぼけ。大きすぎる課題を残してしまったもんだ・・。

2008年12月26日金曜日

涙のクリスマス





こちらでは、24日にツリーを出して飾り付けるようです。待ちに待ったツリー解禁日。家の中は、もみの木のいい香りが漂っています。でも、毎年ひっかかることがあります。この大量のもみの木がクリスマスのために伐採されて、クリスマスが終わると捨てられてしまう・・・。どうも身勝手で切ない。せめてこの木を捨てずに活用できるところがあればいいのに。

すっきりと晴れたクリスマスイヴの日、シャニャの実家に92歳のおじいちゃんも来て、静かに聖なる日をお祝いしました。
チリンチリーン。鈴の音がなって、プレゼントが置かれたツリーの周りにみんなが集まる。シャニャパパが毎年同じようにクリスマスの詩をよみだして、それから毎年同じように泣き出した。声がつまって、何を言っているのかわからないけど、よみおわると、静かでしあわせな空気に変わる。クリスマスがどんな日なのか、なんの背景もない私にも伝えてくれます。

平和なクリスマスの日。

2008年12月23日火曜日

pálinka


今夜はプラムのパーリンカでカンパイ。ダンナがクリスマス市で毎年買うものです。私はこの水玉ので、ダンナは日本から持って帰ってきた盃で:)
アルコール分が45%もあるけど、これはbarrique(樽で熟成させたもの)されたものなので、以外にもまろやか。飲めてしまうからキケンです。これで3杯目をちびちびちび。今までパーリンカは男の人のものだと思ってきたけど、果物そのもののピュアな蒸留酒なのでとてもフルーティで、でも後にのどにく〜っとくるとこが気に入ってしまいました。寒い朝には、ぐいっと一杯飲んで体を温めて出かける、なんていうハンガリーのおじちゃんみたいなこともいつかやってしまいそうです:)

2008年12月21日日曜日

リスとハリネズミ





ハンガリーに来てから、このふたつの小動物とばったり出会うことがよくある。それは蚤の市の雑貨だったり、道ばたのホンモノだったり。こないだ通りかかったぬいぐるみ屋さんの3びきのリスにはちょっと戸惑いました。ひとりで「えー?!」って(笑)。素通りできず、2回ほど後戻りしてまじまじ見てしまいました。いかにも東欧出身という出で立ちが憎めないというか、ニクいというか:)
ネパールで日常にある牛を見てから牛好きだったけど(今も好きだけど)、ハンガリーに来てからは俄然リスとハリネズミ。このブログのアドレスも、メールアドレスもリス(mókus)なのですよ。

2008年12月20日土曜日

RかLか?


イニシャルものの小物にどこか憧れがあります。華奢なネックレスとか、こんなブローチとか。ハンコも憧れます。でも、まだひとつも持ってません。面倒くさい悩みがあるのです。いやいや、こんなことで悩みなんていうと、どう考えても大げさなのですが、私の「レナ」という名前、ハンガリーではちょっと厄介なんです。Renaと Lenaは別人になってしまいます。ハンガリー人のRの発音は舌を巻いて強いので、なんか違うなと思って、そんなに力まず舌も巻かずにLで自己紹介をしていたら、私は発音上はLenaになりました。Rよりも優しく呼ばれるので気に入っているのだけど、パスポートやサインはRenaで、結婚式の招待状もグリーティングカードもRena。みんなにどうして名前が違うの?って聞かれる始末。日本人の私にしたら、どっちもレナだし、RとLの中間くらいで呼んでください、という感じ。RとLの間で揺れ動いてます:) そして、イニシャルものが買えないでいます。

2008年12月16日火曜日

バラの谷のチョコレート工房2



前にも書いたけど(2008.6.18)、ここのチョコレートにやられて以来、魅惑の甘い世界に手を染めつつあります。チョコなんて好きでもなかったのに、ここのはファン♡上品で、きりりとカカオの質の良さを主張してて、全然甘ったるくなくて。11月のチャルカツアーの人たちも「どっさりおみやげに買っていった」と聞いて、私も新しくオープンしたお店まで行こうとしたら、HP上で「商品がほとんどなくなってしまったので、いついつまでお休み」となっていた。チャルカツアー日本人のせいか?はたまたクリスマスのせいか?
ムスコとふたりでバスや電車を乗り継いで、はるばるお店に行ってみると、なんと行列が・・!ハンガリーで行列!並ぶなんて、気の長いことをしない人たちだと思っていたのですが・・(ごめんなさい)。若い人からおじさん、おばあさんまで10人くらい。小さなお店に入れないので、順番待ちを30分ほどする間、どれが美味しかっただの談話に耳を傾けつつ、ムスコの抱っこ攻撃に対応しつつ、ホットチョコやボンボンをゲット♪ボンボンは日本の両親に郵送したので、ただいま空を飛んでます。私の後ろに並んでいたおじさんが、錆びた鍵の形をしたチョコをふたつ包んでもらっていたのを見て、ともだちの顔が浮かんだ。リボンをつけてプレゼントしたいな♡
またはるばる出向くことになりそうです。(☜でも、もうムスコくんとは行きたくないや。笑)
http://www.rozsavolgyi.com

2008年12月14日日曜日

クリスマス市








冬のお楽しみ、クリスマス市。毎年同じようなのに、どうしてこんなに飽きずに好きなんだろう。その疑問にやっとこないだ答えが出た。手で作られたものが集まるからだ。この数週間の為に、せっせと手で編んだり、陶器を焼いたり、お菓子を焼いたり、
おもちゃや飾りを作ったり、織ったり、、、どれもこれも愛嬌やぬくもりがある。見ているだけでも十分楽しいけど、ぶらりと1周しているうちに、どれもこれも欲しくなってくるのはクリスマスマジック。困ったもんです。ひとまず、ホットワインを飲んで体を温めて、
また一周:)

2008年12月8日月曜日

サンタさんの日


ここでは12月6日はサンタさんの日。日本より一足お先にサンタクロースがやってくる。子供たちはくつを窓辺に並べて、お菓子やチョコ、ちょっとしたおもちゃなどをもらうようです。悪い子のくつには、ヴィルガーチといって金色に塗られた枝を小鬼のクランプスが持ってくると言われていて、子供たちはどきどきな様子。ムスコくんにサンタの絵本を読んだ後、「サンタさんに何か持って来てほしいものある?」と聞いてみたら、「なっとう!」って迷いもなく答えられてびっくり(笑)。日本で食べて以来大好物の納豆。ここでは何よりのごちそうとはいえ、笑ってしまった。その納豆さまをひとつと絵本とサンタ人形と、それからヴィルガーチも夜中に忍ばせておきました。いやあ、この役目をする日がくるなんて・・・はじめてサンタになりました:)クリスマスの日には、神様からのプレゼントが待ってます。
写真は、家によく遊びに来てくれるドーリちゃんと反抗するムスコ(笑)。ほんとはすごく仲良しなんだけどね・・。ドーリちゃんは学校でトナカイ役をして、みかんを配ったそう。

2008年12月2日火曜日

hókifli



hókifliとは「雪の三日月」「雪のクロワッサン」という意味のハンガリーの冬のお菓子。シャニャママに教えてもらって以来、雪が降って寒くなってくると作りたくなって、毎年クリスマスまでに何度となく焼いてます。中身は家庭によっていろいろあるみたいだけど、マンディ家はくるみ、ケシの実、シャニャママお手製あんずジャムそしてプラムジャム、くるみ+あんずジャム、ケシの実+プラムジャムの6種。くるくる巻いてると出てきてしまうのもご愛嬌。焼き上がりに粉雪をかける作業が大好き。おふとんになるくらいたーっぷりかけたいところだけど、ムスコくんの手前がまんがまん。いちおう。
これを毎年アメリカにいるシャニャの弟さんに郵送してます。クリスマスに帰ってこれない弟さんからのリクエストで。シャニャママは
これプラスパプリカの粉とかハンガリーの味になる調味料、そして自家製の鴨の油脂(ラード?)まで送ってます(!)。アメリカのでは味が違うのだとか。こっちで売ってるごま油と日本のとは違うって感じかしら? とにもかくにも、きのう発送したhókifliで、少しでもハンガリーの冬を感じてもらえたらうれしいな。本当は一緒に過ごせたらいいんだけどね。

2008年12月1日月曜日

advent☆



もう12月。もうすぐクリスマス。きのう日曜日は、アドベントリースのキャンドルに火を灯す1日目。きのうは1本だけに、来週は2本、再来週は3本、そしてクリスマスを迎える直前の日曜日には4本とも灯します。クリスマスはハンガリーで最も大切とされるお祝いの日。来たるその日を迎えるために、じわりじわりと気持ちも高まってゆく。近所の花屋さんでは、おとといまでズラリと並んでいたキャンドルリースが、もうほとんど売り切れてしまっていました。それぞれの家庭で、温かい時間が流れたことでしょう・・・。ってきれいにまとめすぎ?:)

2008年11月25日火曜日

冬じたく



雪が舞いふって、いきなりマイナスの世界に。(ぽつんと立っているのはムスコくんです:)冬じたくは冬にするものではないと思うけど、少し不意打ちだったので、きのう冬じたくはじめました。くるみ割りです。ハンガリーのクリスマスのお菓子に、たくさん使うからです。今年はくるくる巻きのbijgliというお菓子にも挑戦してみたいな。

2008年11月21日金曜日

待つじかん



今日、チャルカのハンガリーツアーのご一行さんが到着します。みなさんご無事で、チャルカらしい出会いのある旅になりますように!その前にチャルカのボスYさんと待ち合わせ。大きくなったムスコくんと遊んでもらおうと思っていたのに、待ち合わせ前にベビーカーで眠りについてしまった。。誰かを心待ちに待つしばしの時間。久しぶりのそわそわ感。ミントティーを入れる前、入れた後と席を立っては同じような写真を何枚も撮っているあたり、自分でもそわそわぶりが伺えます:)

2008年11月17日月曜日

RUSZWURM




またまた行ってしまいました。王宮の丘にある1827年創業のこのカフェで、食べてみたいケーキがあったのです。いつもは「RUSZWURM」という店の名前がついたクリームたっぷりのものを食べていたけど、前回来たときに「ウィーン風アップルパイ」というのを見かけて、次はこれと決めていました^^できたてだったのか、ほんわか温かくてサクサクでした。小さなカフェはいつも満席で、くるくると回転して賑わっています。お年寄りが多いのも、長年変わらず愛されてきているからなのでしょう。いつだかベルギーから里帰り中のハンガリー人のおじさまとここでお話したことがあったけど、56年の動乱でハンガリーからベルギーに移って早50年、「ハンガリーはすっかり変わって、人も変わってしまったけど、でもここは変わってないよ」とにっこり。変わらないで愛されるって偉業だなあ。
http://www.ruszwurm.hu/

2008年11月12日水曜日

ママ用定期



9月から新しくkisgyerekes bérlet(小さい子どもを持つママ用定期)が施行されました。育児手当を受けているママたちにとっては、うれしいニュース。普通の定期は8250ft(今はフォリント暴落で4000円くらい)で、これは3250ft(1500円くらい)。11月はこの定期を買ってみました。今までは20まい綴りのチケットを乗り換えごとにガチャンとパンチを開けていたので、出るのも億劫ぎみだったけど、定期となれば、どんどん出かけたくなってしまう。ムスコを連れて、もう少し行動範囲を広げてみよっかな。
それにしても、切符代の経緯を見ると、物価が上がったのが良くわかります。初めて来たころは、確か1枚60ft(30円)くらい、学生定期が900ft(450円)とかで、やっすいなーとびっくりしたもの。来年1月には1枚290ftになって、パリより高くなるのだとか。それもびっくりです。

2008年11月11日火曜日

パノラマ






シャニャママがムスコの面倒を見てくれるということで、用事のついでに(いやいや、ほんとのところはこっちがメイン?)登ってきました。そういう気分だったのです。ブダペストの中心にある聖イシュトヴァーン大聖堂からのパノラマをもう一度見てみたくて。(写真はテキトウに合成したので変です・・)
10数年前はじめてハンガリーに来た時は、友だちと302段のらせん階段をハンガリー語で数えながらひたすら登ったなあと思い出しながら、今回は途中までエレベーターですいっと。階段で来てる人たち、かなり息をきらして到着してました。目も回ってそう。
いざ外に出たときの景色は圧巻!これだこれだ!この迫力!ドームを1周するとブダペストを360度見渡せます。鐘の音を間近に聞きながら、しばしのひとり時間を楽しみました。
*パノラマ展望は500ft。大聖堂でのパイプオルガンコンサートもおすすめ☟
http://www.basilica.hu/index.php

2008年11月9日日曜日

まだまだ秋




もう11月も半ばに入るし、例年ならクリスマス気分でそわそわし始める時期なのに、今年は全くのんびり。どんなクリスマスになるんだろう?そろそろクリスマスの支度をはじめて、気分を盛り上げたいものです。今日は、友だちファミリーとペトゥーフィの蚤の市にくりだしたけど、すごい人の多さに滅入ってしまった。収穫もあまりなく、退散しようと出口に向かう途中、シャニャ(ダンナサン)たちがハンガリアンらしくソーセージで休憩していました:)このにおいと外の雰囲気、確かにそそられるものがあります(笑)

2008年11月3日月曜日

ブダの丘








11月に入ったというのに20度もあって、半袖で出歩く人も。暖かいのはうれしいけど、大丈夫なの?秋晴れの日曜日、家族でブダの丘へ。ブダペストは、ドナウ川をはさんでブダ側とペスト側から成り立つ街で、おもしろいことに、ブダ側とペスト側は同じ街とは思えないほど雰囲気が違う。閑静で古い街並がセンチメンタルなブダ側の秋色の景色をみてたら、やっぱりブダペストが好きだ〜と思えてきた。ホームシックは多々あるけど、ね。